ギブスが取れたけどまだ痛む、医者から「もう通院しなくても大丈夫」と言われたけどまだ痛みが残っているというように骨折後に悩みを抱えている方は多いと思います。骨折では骨をキレイに元通りにする事は重要ですが、元通りに関節が動かせる様になる事が最も大切だと思います。
骨が完全に元通りになったとしても、関節が動かずに日常生活で使えなければ意味はありません。骨折の施術の基本は固定です。ギプスなどの固定材でも、手術でも目的は固定です。固定する意味は折れたところがズレないで、早くくっ付かせる目的で行っております。しかし、固定をすると関節や筋肉、皮膚の動きが悪くなったり、筋力が衰えます。
ですから、固定除去後はリハビリが重要となり、骨折の施術とは固定後のリハビリまでを含めます。そして、このリハビリこそが元通りに関節が動かせるようになるかのカギを握っております。骨折の部位や年齢などにもよりますが、多くの場合には固定期間よりもリハビリ期間が長くなり、固定一ヵ月、リハビリ3ヶ月などとも言われております。そして、適切なリハビリを適切な期間、適切な回数をこなす事が元の動きに戻るのかを左右します。